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さとうりゅうた

Aug26

朝日

やさしい日射しのなかでも しとしと降る雨の中でも ガートが水没しても 干上がっても 知らん顔でガンガーは毎日、南から北へ 今日は暖かいから人が多い 色んな色がガートに映える あっ、あと、音もね 洗濯する音とか プジャーの鐘の音とかね 何もない対岸は霧にかすむ 白い砂浜が広がっとんだよ  行ったことあるかい? とんびがゆうぜんと、頭の上を飛んでいった ゆったり...

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Aug30

昼寝

菩提樹の下でボーッとする 菩提樹のハッパの隙間から 青空がこぼれる となりに座るチベットの坊さんからは バター茶の香り 久しぶりの気分になる ふいに坊さんが お経をあげ始める アクビをひとつ 思わずほほえむ おシャカさんも きっとほほえんだだろう チベットのお経がきこえる オレはあの人たちの あの深い赤紫色の袈裟が好き いい色だ ここは空気の流れが ゆるやか...

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Sep04

白サギ

沼の水面も 夕暮れどきには朱に染まる 虫の声と風にそよぐかすかな草の音 一羽の白サギが その細いつまようじみたいな右足を つるりと一本溶け込ますと 水面は溶けた金属のように ゆっくりと ゆさぶりながら 波紋を広げた オレンジや赤や紫の混ざった薄っぺらい空をバックに たった一羽で ゆっくりと ゆっくりと そんな作業をしている 日の暮れる前のほんのわずかな時間に...

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Sep09

カンボジアの印象

灰色の街プノンペン とても埃っぽい街だ 容赦なく照りつける残酷な太陽に 南国の果物の腐った匂いが漂う 壊れた建物 この街はどこか死んでいる アンコールワットは石のお寺だ ジャングルの中にある 松ぼっくりみたいな屋根をもつ クメールの微笑といわれる 独特の顔がいくつもある 何やら満足気な面持ちだ あんまり人気のないところへ行くと 地雷があるので気をつけろという...

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Sep22

空中散歩

地球の上に寝っ転がって 山々の上をふわふわ歩く 遠まきに万里の長城を眺め おれの方が高くにいるぜ  と得意気になる かん高く とぎれとぎれに鳴きながら 尾の長い極彩色の小鳥がはばたいてゆく おれは腕まくらで ゆったりと眺めてやるんだ さんさんと降り注ぐ陽光に 澄んだ青空 山々の緑は深緑 いっぴきのてんとう虫がとんできた だいだいの点点が うるし塗りのおわんの...

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Oct28

スペインの長い昼

踊りつづける 熱砂の中で ひび割れた大地の上で 汗をたらしながら 踊りつづける 漂流の果てのアンダルシアで カルメンは 欠けてしまった何かを ギターの旋律や カスタネットの音色をたよりに がむしゃらに 求めつづける ギラギラ照りつける太陽の下で 狂う マタドールは 貴公子のように 息の根を止める 熱い砂漠の上で 華やかに舞ってみせる 貫かんとする猛牛を おび...

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Nov08

故郷

ぼくはあの人達が嫌いだった。 何だかうけつけなくってイヤだった。 話をしていても、どこか心の中では斜めにうがってみていた。 話も適当に聞いていた。 でも大分時間がたった今、思い返して後悔している。 もっと色んなことを話しておけばよかったな、と思っている。 きちんと正面から接しておけばよかったな、と思っている。 要するにぼくはあの人達が怖かったのだ。 あの頃は...

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Nov12

インドで結婚した女の子

外人と結婚するということは、どういうことだろう?  ぼくが旅で出会った女の子はインド人と結婚した。 突然結婚した。多分、衝動的に、だ。 しかもその相手の男は、インドでも最下層の部類に入る。  想像できる? 階級というものは想像以上に厳格で、残酷なものだ。 壁は思ったよりも高く決してこえられない。 むしろ、初めっから乗り越えようという考えすらないのかもしれない...

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Nov17

シバ神をみた男

シバ神※をみた人を知っている。 インドで出会った人で、ヨガをしていた人だ。 40才の割にはとてもがっしりと、ピチピチとしていた。 そんな彼がぼくにいったのだ。 「僕は実は、シバをみたことがあるんだよ」と。 毎朝の瞑想中のことだった。 ふいに、発作的に駆けだして山をのぼりつづけた。 暗いうちから空が白んでくるまでのぼりつづけた。 そしてたどりついた山頂で、朝日...

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Nov20

テヘランでのケンカばなし

人間っていうのは面白いと思う。何が面白いって、色んな人がいるから面白い。 自分の思いつかないこと言う人やする人がいるから面白い。 でも、大人になるにつれてだいたい似通ってくる。 パターンが限られてくる。 多分、仕事や学校や何やかやで、色んな常識を身につけなきやならなくなるからだと思う。 そんな型通りの人と話してても、全然面白くない。 なぜなら言ってることや、...

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Dec22

偶然と必然

偶然の必然性について昔から考えていた。 旅をしていて、もっと考えるようになった。 きっとぼく以外の人も、旅をすればそう考えるようになると思う。 偶然は必ずしも偶然ではなく、必然は必ずしも必然ではないということ。 例えばぼくが旅をしたての頃、タイのバンコクである女の子を病院につれていった 右も左も分からんときで、無事彼女を送り届けたときには、ひとまわり大きくな...

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Dec30

年令にまつわる話

もし仮に自分の年令を今まで知らなかったとして、そんな生活が成り立ち得ただろうか。 絶対ムリだろう。 学校へ入るときだって何するときだって、年令とはとても重要なものになってくる。 日本では、ね。 でもインドみたいな国ではそうでもないようだ。 以前書いた、インドで結婚した女の子、のだんなさんは思いっきり知らんかった。 お母さんも知らんかった。 誰も知らんかった。...

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Jan05

ローマで出会った2人組

あの2人組に会ったとき、ぼくはもうずい分長く旅をしていた。 そしていささか疲れていた。 非日常なはずの旅の毎日は、いつのまにかすっかり日常的な景色になってしまい、何をみても、何が起っても、無感動に処理する術を身につけてしまっていた。 一言でいえば、旅に対して”スレていた”のだ。 どんなことに関しても、”スレる”ということは起こりうると思うんだけど、旅というの...

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Jan10

心に残ることば

心に残ることばというのは、ちょっと意外なものが多くないですか。 あんまりいかめしい格言めいたものでなく、もっとこう簡単な一行ぐらいのもの。 最近よく思い出すのは、 「わたし、人間が好きなんです」 という一言。 何か心に引っかかっててたまに突然、フッと思い出す。 まるでぼくの心が勝手につかまえて大事にとっておいたみたいに、何年かたった今、じわじわじわと効いてき...

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Jan16

東京での話

これはぼくが東京に遊びに行ったときの話だ。 旅先で出会った友だちが帰国後東京に住み始めた、というので会いに行ったのだ。 そんなある日の電車の中でのこと。 僕らは適当にぶらぶら出かけた帰りに、二人で電車に乗っていた。 東京はやっぱりすごいなあ、とかなんとか他愛もない話をしていると、ふと目の前の女の人がハンカチを落とした。 あっ、と思うのも束の間、彼女は気付かず...

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Feb09

エベレストのオン・ザ・ロック1

詩的な感性がぼくは好きだ。 頭の中で広がっていくイメージは、決して物質的な制約に縛られることなく自由な世界をつくり出す。 そういう世界にぼくは憧れるし、そういう世界をもっている人が好きだ。 ロマンチックな人。 ある、素敵な物語を聞かせてくれた人がいた。すっごく夢があって男らしい話。 とてもロマンチックで男らしい彼なんだけど、その実はちょっと違う。 いわゆるロ...

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Feb27

エベレストのオン・ザ・ロック2

チベット越えのルートは、中国南東部、雲南省というところからスタートする。 まず、そこの山深い道なき道を警察の目を盗みつつ、一路チベットの聖都ラサを目指す。 そしてラサからカトマンズへと、小さな町や村を経由しながら南下していく。 すると果てしなく広がる茶色い大地と、コバルト色の澄み切った大空を切り裂くように、敢然とヒマラヤ山脈が銀色に貫く。 そこには誰もが知る...

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Mar29

ファッション

ぼくがまだ旅を始めたてのころ、タイで出会ったインド帰りの日本人が言っていたことをよく覚えている。 それは今思い出してもなるほどなあ、と思うのだが、彼はインド人のファッションについてポロッとこう言った。 「インド人っていうのはルンギ着てるとあんなにも格好いいのに、何でGパンはくとああもダサくなるのかなあ。」 ルンギというのは、一枚の布を腰に巻き付けてはく、ズボ...

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Apr04

上海タワー

前回インド人のファッションについて書いていて、もう一つ物凄いのを思い出した。 見た目は違うんだけど、感覚としては似たようなものだろう。 それは、インドとともに世界を二分する超大国、中国である。 長きにわたる、人民服生活のせいなのか何なのか、中国人のファッションセンスは凄まじい。 時代遅れなのはよく分かるが、それだけでは済まされないものがある。 10年程前の流...

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Apr14

ぜいたくな話

豊かさのことを考えるとき、ぼくはごく当たり前のこととして、物やお金の量を基準にして考えていた。 単純に。 だから、当然のこととして日本を含む先進国の国々は豊かなものである、と思っていたし、反対に物やお金のない発展途上国は貧しいものだ、と思っていた。 そしてそれらの考えから導き出されるごく普通の結論として、先進国イコール幸せな国々、発展途上国イコール不幸せな国...

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Apr20

怪し気な神様

旅をすると自分の価値観というものは、どんどん変わっていく。 いや、それは変化するというよりもむしろ、広がっていっていると言った方が適切かも知れない。 自分の知らない様々なものを見ることによって、視野が広がっていくのだ。 それは日常のほんのささいなことから、国と国との政治レベルの話に至るまで多岐にわたるのだが、特に宗教というカテゴリーは自分にとってなじみが薄い...

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Apr29

怪し気な神様2

前回はぼくがショックを受けたチベットの神様達のことを書いたのだが、さらにもう一カ国、衝撃的な国がある。 多分もう分かる人には分かると思うんだけどそれは、チベット仏教の源流ともなっている、かのインドの神々である。 ぼくはチベットを旅したあと、ネパールに入国し、そしてさらにインドへと、緩やかにインド文化圏へ入っていった。 それにチベットで大分鍛えられていたので、...

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May09

あるイラン人

イラン人と聞いてまず、何を連想するだろう。 ぼくは偽造テレカや麻薬を売っている、いかがわしい人達を連想する。 そんなイメージがある。 前にも書いたんだけど、ぼくはイランが嫌いである。 あんな国二度と行きたくない。 そう、実際にイラン本国をのぞいてきてなお、いまだにぼくのイラン人に対するイメージはそんなに変わっていない。 いかがわしいイメージだ。 でも、イラン...

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Jun06

イランの女たち

ぼくは女の人がよくわからない。 いつもぼくの想像の範囲を超えている。 こちらの心を激しくかきまわす。  かきまわせたと思ったら知らぬ間に去ってしまっていっている。 その後には、あらゆる想念と混乱した心がぼくの中に荒々しく残されている。 決して抜けられない。 女は確実にぼくよりも強い。 ぼくはそんな女達を怖れると同時に愛おしく思う。 とても愛おしく思う。 強く...

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Sep11

東南アジアの女たち

ぼくは女の人に興味がある。 とても興味がある。 何が好きって、女が好きだ。 謎に満ちていて、パワフルで、色っぽくって、 ぼくの人生なんて、女ひとつで簡単にどうにでもなってしまう。 東南アジアの女が好きだ。 彼女達は、かっ色の肌に熱帯の太陽と湿気をふんだんに浴びて、ある種、独特のエネルギーを育ませている。 それは例えるなら、よく熟れたマンゴーのようなもので、そ...

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Oct03

祈り

人の祈る姿は美しい。 初めてそう感じたのは、インドのアムリトサルという町だった。 ここには、ゴールデン・テンプルと呼ばれるシーク教の総本山があって、たくさんの巡礼者が訪れる。 頭にターバンを巻いたシーク教徒達が、夕日で光る金色のお寺の中、ゆっくりとひざまずき、地面に額をつけて祈っていた。 ゆったりとした動作で、穏やかに、静かに、時間は流れていた。 その瞬間だ...

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Nov04

お葬式

人が死ぬ。 葬式をあげる。 お別れのとき。 悲しみが込み上げる。 でも、本当に近しい人が死んだとき、悲しさというものはすぐには襲ってこないんではないか。 反対に、目の前でその人が死んでいるという現実のほうを疑ってしまう。 実感なんて湧いてこない。 そういうものだと思う。 だからもちろん悲しい人は思いっきり悲しめばいいんだけど、どうしても実感のわいてこない人は...

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Nov14

蚊帳と螢

季節外れで申し訳ないのだが、螢の話。  蚊帳と螢。 先日ある一枚の日本画をみた。 明治生まれの女流作家によるもので、和服姿の女の人が蚊帳を吊っている。 彼女は蚊帳を吊りながら足下のほうに視線を落とし、その視線の先には一匹の螢が淡く光りながら舞っていた。 涼し気に着崩した和服姿の女性と蚊帳の質感は、うっすらと暑気の抜けた夏の夕暮れを思い起こさせるとともに、ある...

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Dec20

ベイルートで

ぼくは映画が好きで映画館にもよく行くし、ビデオなどもよく見たりする。 アクション映画からフランス映画まで、分けへだてなく何でも見る。 何か、興奮したり、泣きたくなったり、考えさせられたりするような作品が好きだ。 一言でいえば、感動する作品ってことなんだろうけど。 黒澤明という映画監督がいる。そう、世界的に有名な、かの「世界のクロサワ」だ。 ぼくは、そんなに多...

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Jan31

スニーカーガールズ

ぼくは昔、アメリカに憧れていた。 とても憧れていた。 その憧れ方というのはおそらく、人より激しいものだったんではないかと思う。 自分の頭に、金髪が生えてきてくれないか、と思うぐらいに憧れていた。 そんなに憧れていたぐらいだから当然、アメリカへ行ってみたいと思ったし、また、住んでみたいとも思った。 そして実際、初めて行った外国はアメリカになった。 アメリカ、ニ...

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Feb22

ブラックファミリー・イン・アムトラック

ファミリー。 ファミリー。 今、改めてこの言葉の印象を考えると、 ぼくがアメリカを旅しているときに出会った黒人ファミリーが、一番、 イメージ的にピッタリ来る。 ”家族”というんでなくて、”ファミリー”。 アムトラックというのは、アメリカ全土をくまなく走る大陸鉄道のことで、 ぼくは主にそれを使って、アメリカを旅していた。 サンフランシスコからシカゴまでは、その...

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Mar01

アン・オールド・ソルジャー 1

ベトナム戦争。 ぼくは、何故か、ずっと、ベトナム戦争に取り憑かれている。 このぼくと、何が関係している訳でもないのだが、 ベトナム戦争には強く惹き付けられるものがある。 何年かの後、とうとう、ベトナムへ行った。 米軍が焼いた、はげ山を見た。 化学兵器によってもたらされた、不幸な畸型児のホルマリン漬けを見た。 戦闘機をみた。 戦車をみた。 戦争の話をきいた--...

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Mar20

アン・オールド・ソルジャー 2

彼はそう言うと、自分の左腕をまくってみせた。 そこには、米海兵隊のいずれかの部隊の紋章であろう、カミナリのような入れ墨が、しわしわの肌にぼやけて彫り込まれていた。  「どうだ、これを10ドルで売らないか?」 そもそもこのライターは、日本では当時、一万円前後で取り引きされていたような代物だったため、彼の唐突で、法外な要請には少なからず面喰らった。 それに、友だ...

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Mar29

ぼくはいかにして旅に出たか―全ての旅立ちたい人のために―

日本という国が大っ嫌いで旅に出た。 世界を旅するようになった直接の動機はそれだ。 日本の社会構造、人の気質、文化、習慣、全てが嫌だった。 常に自分は周りから疎外され、 社会全体からノーと言われているような気がしていた。 日本という国を憎んでいた。 だから世界にはもっと自分にあった、住み心地の良い、 いい国がたくさんあると思っていたし、自分は日本を出て そうい...

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Apr09

アット・ニューヨークカフェ

サービスについてよく考える。 日本のサービスっていうのは 何であんなに機械的なんだろう。                  代わりにロボット立たせときゃいいのにってたまに思う。 どうせ同じことしか言わないんだから、 人間である必要なんてない。 いつも同じ笑顔なんだから、 笑った顔のロボットにやらせればそれですむ話だ。 感情のこもっていない笑顔なんて記号と同じ...

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Apr18

ドゥ・ユー・ハブ・エニィ・チェンジ?

ドゥー・ユー・ハブ・エニィ・チェンジ? 海外へ行くとよくこう聞かれる。 高額紙幣だとお釣りがなくって使えないのだ。 それはアジアの国に限らず欧米諸国でもそうだ。 100ドル札なんかだと何するにしても結構嫌がられる。 何でだよ、って思う。 そんぐらい用意しとけよって。 日本ではまずこんなことはない。 たまにコンビニなどで、 千円札が不足してますっていうのは見か...

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Aug06

ウォーク・オン・ザ・ワイルドサイド

街を歩いていてふと思った。 日本は清潔な国だと。 光がすみずみまで満ち満ちている。 ぼくはロサンゼルスのダウンタウンを 歩いているときのことを思い出した。 華やかな表通りを歩いていて道に迷い、 ほんの一本路地の裏手に回ったら、そこはまるで別世界だった。 閑散としていて、何もなかった。 しかし、よく見てみると、建物の影に人陰がうごめいている。 ぼろぼろのアル中...

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Aug20

終わらない旅 ?全ての旅立ちたい人のために Part2?

終着点。全てのものには終わりがある。 旅だってそうだし、人生だってそうだ。  永遠って何だろう? 永遠、って概念が、永遠、って言葉を生んだのだと思うし、 それは分かりにくくとも、確かに存在するものなのかもしれない。 でも人生には必ず終わりがある。 命あるものはいつか死を迎える。避けられない。 永遠ではあり得ない。 旅だってそうだ。 いつかどこかで、どこかへ帰...

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Sep03

ティラミス

一昔前に流行ったティラミスというケーキ。 オレはそんなに好きではなかった。 食ってみても、ふーんって感じ。 でも。 イタリア行って食ったとき、 こんなにうまいものだったのか、と思って感心した。 調べてみると、マスカルポーネチーズなるクリームチーズと、 卵を泡立てて作るらしい。 それをコーヒーやラム酒で仕上げるのだそうな。 なるほど、そんな味がしていたような気...

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Sep11

今まで食った中で、一番うまかったもの

今まで食べてきたものの中で、 一番おいしかったものって何ですか? それってすぐに浮かんできますか? 聞いといて悪いんだけどぼくは、特に浮かんで来ません。 でも色々思い出してみて思うのは、 パキスタンで食べたオクラ御飯。 オクラってぼくは、その語感もそうだし見た目もそれっぽいので てっきり日本のものだと思っていた。 それが意外にも、実は向こうから伝わってきたも...

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Sep22

ラブ・モリソン

ぼくはロックンロールが大好きで、 はかなく散っていったロックンローラーたちは、 こんなぼくをいつも慰めてくれた。 "ハニー、ベイビー、涙を拭いて、あなたは間違っちゃいないわ" 酒や、ドラッグでぼろぼろの嗄れ声で、 落ち込んだこのぼくをいつも慰めてくれた。 ロックがなかったら、ぼくは生きてこれなかったかもしれない。 ジム・モリソン、っていうのは、 ドアーズとい...

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Oct02

美しいたましい

マケドニアという東欧の小さな国を電車で通過するとき、 ぼくらのコンパートメントに、五人家族が乗り込んできた。 家族はいかにも田舎の大衆的な一家だった。 そんなにお金がありそうには見えないし、むしろ、普通よりは貧乏な方だろう。 服装や持ち物も決してこぎれいとは言えない。 ベオグラードという、ユーゴスラビアの首都へ、出稼ぎに行くんだ、というようなことを言っていた...

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Oct17

アメリカ -Simon&Garfunkel,Americaより-

ぼくら恋人になろう、結婚しよう、これから先、ずっと一緒に暮らそう