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  • 業(カルマ)とカースト。

    カトマンドゥの路上で、物憂げな横顔を見せる少年。哲学者のような難しい顔をしているが、何か大切なものを穿き忘れていやしませんか。

    カトマンドゥの少年カトマンドゥの少年

    いとう某のエッセイ「ネパール人との結婚」に長~いコメントが付きました。ネパール人と日本人のハーフという方からでした。

    ネパール人との結婚を見る

    このエッセイにはよく日本語達者なネパール人やネパール人と付き合っている日本人女性からのコメントが付きます。どれもみんな長文!ややネガティブ。なぜでしょう?┐(´д`)┌
    「ネパール人との結婚」にはコメントがたくさん来ますが「インドで結婚した女の子」にはあまり来ません。こちらの方がむしろ衝撃的で考えさせられます。

    インドで結婚した女の子を見る

    日本人の女の子が、旅の途中でインドでも最下層の部類に入るカーストのインド人と結婚しました。
    インドのカースト制度は日本人の理解をはるかに超えています。人は生まれながらにして「業」を背負わなければならないのでしょうか。

    暮れなずむタージマハル暮れなずむタージマハル

    庭師の旅友が言っていました。「インドでガーデナー(庭師)って言えないんすよ。庭師はカースト外の最下位層の仕事だから。ランドスケーパー(造園師)って言わないと」

    インドでヒンドゥー語を学びに来ているという日本人の女の子に出会いました。彼女が語った話が強烈な印象として今なお心に棘のように残っています。
    「高いカーストがカースト外の最下位層に話す時は言葉が違うんです!物凄く尊大でぞんざいな言葉を使う。私そんなの嫌だけど先生や友人の前ではそうしなくちゃいけない。じゃないと私自身が同じ仲間として見てもらえないから。心が痛みます・・・」

    路上で佇む老人路上で佇む老人

  • サンクチュアリ・パタゴニア。

    「(フンザ、チベット、ネパールより)パタゴニアのほうが上ですかね?」南米1ヶ月の旅から帰国した友人が写真付きで一言、メールを送ってきました。写真を見て言葉を失いました…ここは神の領域か…

    パタゴニアパタゴニア

    上端が水色に染まったパタゴニアの氷河。大自然が作り出した神秘。友よ、君は正しいかもしれない。悔しいが、認めなければならないかもしれない。この絶景が唯一無二であることを…

    ペリトモレノ氷河ペリトモレノ氷河

  • ファンタスティック・パタゴニア。

    南米1ヶ月の旅に出た友人からメールが届きました。行ってみたいリストの5本指に入るパタゴニアからでした。友人は旅した国が70余国。かなりつわものです。
    パタゴニアの感想を行ったことのあるチベット、ネパール、フンザと比較してどうだったか聞かせてほしいと事前に頼んでおきました。経験したことのある比較対象があるとわかりやすいからです。

    チベット・ヤムドゥク湖チベット・ヤムドゥク湖

    「はっきりいって凄かった。個人的にはパタゴニアのほうが上じゃないかという気がします(チベット、ネパール、フンザと比べて)」とメールに書かれていました。

    心の中で絶対チベットの方が凄いはずと考えていました。またそう言ってほしいと思ってました。これを聞いちゃうとパタゴニア行くしかないなあ。

    パタゴニアに氷河トレッキングというのがあるようです。名前からして凄いです。トレッキング好きの魂を揺さぶるようなネーミングです。
    南米パタゴニアにいる友人の便りをバンコクで読む。今更だけどメールってホント凄いですね。
    でもメールがあったらこの2人の出会いはここまで劇的じゃなかったんだろうなあ、きっと。

    運命的な出会い。「風の谷」で起きた奇跡。を見る

  • 4日間滞在したお祖母さんの家。

    朝日が差し込み、オレンジ色に燃ゆるカレン族の伝統的高床式家屋。4日間お世話になったお祖母さんの家です。カレン族が家を建てるときは村人同士で協力し合って建てます。この家なら1週間程でできるようです。

    4日間滞在したお祖母さんの家4日間滞在したお祖母さんの家

    4日間滞在したジョディさんのお祖母さんの家の中。昔懐かしい蚊帳を吊ります。カレン族シルバーの村は5回目の訪問でしたが毎日が新鮮で驚きの連続でした。また来ます!

    昔懐かしい蚊帳昔懐かしい蚊帳

  • カレン族の食卓に上る野菜の多くが森から集めてきたものです。

    カレン族の食卓には毎日見たこともない野菜が並びます。これもその一つ。写真の手前から右にかけて並ぶ茶色の線状の固まり、何だと思いますか?

    見たこともない野菜見たこともない野菜

    実はこれ、花のしべ。ジョディさんに聞いたらタイ語で孔雀の尾という名前の花とのこと。森で落花したものを拾い集めてくるそうです。味はかすかな甘みと嫌味でない苦味が混在、ややとろみもあります。見た目よりかなり美味いです。

    孔雀の尾(和名:火炎樹)孔雀の尾(和名:火炎樹)

    どんな花か詳しく聞いてみました。木に咲く鮮やかなオレンジ色の花らしいです。
    カレン族の食卓に上る野菜の多くが森から集めてきたものです。この孔雀の尾の花、竹の子、豆、果物など何でも森に行けば手に入ります。カレン族が昔ながらの伝統的生活を続けられているのは豊かな森に囲まれているからだと思います。

    カレン族カレン族

    カレン族のカレンとはタイ人など他民族が彼らを指す言葉です。カレン族自身は自らを「森に住む人(パガニョー)」と呼びます。

  • カレン族の民族衣装。女性は色で未婚か既婚かわかります。

    ジョディさんの奥さんと孫娘のブダちゃん(4歳)。奥さんが着ているセパレートタイプの黒の民族衣装は既婚を意味し、ブダちゃんが着ている白の民族衣装は未婚を意味しています。この色区別は女性に限るもので男性にはありません。

    カレン族の民族衣装カレン族の民族衣装

    カレン族では結婚の申し出は女性から行われます。求婚が女性側から行われるのはカレン族の社会制度が母系社会だからです。結婚するとカレン族の男性は女性の家に婿入り婚する。

    カレン族の求婚は女性からを見る

    ジョディさんも奥さんの家に婿入り婚しました。我々が寝泊りしているのは奥さんのお母さんの家です。だからブダちゃんも結婚時期が来たら、この家を継ぐことになるのでしょう。

    チョムプーちゃんとブダちゃんチョムプーちゃんとブダちゃん

    写真はジョディさんの孫娘姉妹。チョムプーちゃん(6歳)とブダちゃん(4歳)。カレン族の伝統民族衣装を身に着けています。お寺に行くときや家にいるときはいつも民族衣装を身に着けています。

    「笑顔でね!(ยิ้ม/イーム)」と声をかけるとお姉ちゃんはにっこり笑ってくれますが、恥ずかしがりやのブダちゃんはいつもモジモジしています。この写真はブダちゃんがカメラ目線の貴重な一枚です。

    手仕事で織られるカレン族民族衣装手仕事で織られるカレン族民族衣装

    カレン族の民族衣装はすべて手仕事により、女性が家族のために織ります。こちらはジョディさんの奥さんと奥さんの姪ナーさん。
    奥さんが着ている服は織り上げるのに約5日、サロンは約3日かかるそうです。母から娘へ伝統技術は受け継がれていきます。

  • ハリダ家、ラーポー家のカレン族シルバー製作風景。

    ハリダ家

    カレン族シルバーの職人、ニヤさん。魚のうろこ模様だけを担当し、トントンと打ち込んで小さな模様を作り出します。この仕事について3年。うろこだけを毎日朝から晩までひたすら打ち込みます。
    カレン族シルバーは各家ごとに作るものが異なります。ニヤさんが働いているハリダ家は魚を得意とし、様々なデザインの魚を産み出しています。95%が魚のデザインというから驚きです。

    ハリダ家の職人ニヤさんハリダ家の職人ニヤさん

    ハリダ家のカレン族シルバー製作風景ハリダ家のカレン族シルバー製作風景

    魚のデザインを得意とするハリダ家のカレン族シルバー製作風景。左がうろこ担当のニヤさん。他に目と口担当、立体化担当等、各自受け持つ場所が決まっています。出来具合を均質に保つべく専門性を高めているそうです。

    銀価格のかつてないほどの値上がりで以前は10数名いた職人も4人程になってしまったそうです。ジョディ家は10人から2人になりました。銀相場は昨年8月の2.5倍、10年前の4倍にも達します。

    カレン族シルバーの銀純度を見る

    ラーポー家の職人ルンナパーさんラーポー家の職人ルンナパーさん

    ラーポー家

    カレン族シルバーを製作する若干15歳の少女、ルンナパーさん。立体型の花のデザインを専門とするラーポー家に働きに来ています。働き始めて1年とまだ日が浅いです。

    銀の板を花弁の形にはさみで切り抜いた後、木台の窪みにあわせ、たがねを打ち込み、丸みを作ります。この立体型の花を作るのはラーポー家のみです。リング、ネックレス、イヤリングをこの花で作っています。

    少女の真剣なまなざし少女の真剣なまなざし

    少女の真剣なまなざし。手馴れた手付きで次々に金槌を振るい、平板な板を立体に作り変えていきます。

    ラーポー家の立体型の花は人気が高く、村でもっとも多い職人を抱えます。以前は20人程の職人が通っていましたが、急激な銀相場上昇で今では12人程。現在はオーダーのみを作っているとラーポーさんは語ってくれました。

  • カレン族も納豆が大好き。カレン族と古代日本人の共通点。

    カレン族も納豆が大好き。

    カレン族シルバーの村の朝食。敬虔な仏教徒でベジタリアンのジョディ家ではタイ料理に欠かせないナンプラーさえ使いません。ナンプラーは魚から作られる醤油だからです。

    カレン族の朝食カレン族の朝食

    カレン族の納豆カレン族の納豆

    こちらの料理は何と納豆!名前はトゥアナォ。訳すと腐った豆。タイ語では「豆+腐った」と修飾語が名詞の後に来るので日本の修飾順序にするとナォトゥア・・・納豆です!
    納豆に唐辛子、にんにく、塩を入れて味付けします。味はタイ料理のえびを発酵させた料理「ガピ」にそっくりで納豆の味はあまり感じられません。

    納豆の煎餅納豆の煎餅

    こちらの煎餅もこれまた納豆!納豆を薄く伸ばして日光で乾かし揚げたものです。味はまさに納豆そのもの。納豆を乾燥させるとこんな感じなんでしょうね。
    カレン語で「納豆」は何と呼ぶのかジョディさんに聞いてみました。トノウだと教えてくれました。「おいしい」も聞いてみたらウィーと言うようです。発音は任天堂のゲーム機と同じです!

    ジョディさんの家では納豆を作って売っています。しょっちゅうお客さんがやってきます。1個1バーツ(2.8円)。通訳のタイ人に尋ねるとタイ人は納豆を作らないようです。

    納豆を作るお祖母さん納豆を作るお祖母さん

    納豆を作るため火の番をするお祖母さん。納豆の作り方を聞いてみました。「豆を半日茹でて、3日間置いとくんじゃよ」との答え。えっそれだけですか?

    「それだけじゃ」念を押してお祖母さん聞いてみるも即答。カレン族の納豆、簡単過ぎるにも程がありますね。納豆菌は稲の藁に多く生息しているそうなので茹でてほっとけば納豆になるのでしょうか。

    でも同じ稲作をするタイ人は納豆を食べません。通訳のタイ人においしいよと勧めてみましたが、においをかいだら顔を背けてしかめっつらをしました。子供の頃から食べていないと無理なようです。タイだって発酵食品たくさんあるのに・・・

    カレン族と古代日本人の共通点

    納豆で文化人類学の倭族論を思い出しました。カレン族と古代日本人倭人にはいくつか共通点があります。貫頭衣、高床式建物、下駄等。
    稲作を伴い日本に渡来した倭人と祖先を同じくし、また同系の文化を共有する人たちを総称として倭族と呼びます。争いに敗れ、または新天地を目指し、東に進んだのが古代日本人、南に進んだのがカレン族他の民族。納豆でそんなことを夢想してみました。

    カレン族の伝統的な高床式家屋カレン族の伝統的な高床式家屋

    カレン族の伝統的な高床式家屋。郷愁を呼び起こすようなどこか懐かしい原風景。村には立派な家も増えていますが村外れにはまだのこのような伝統的な家が多く残っています。

    ジョディさんが着ているのがカレン族の伝統民族衣装。貫頭衣を着る民族は近隣諸国でカレン族系だけです。魏志倭人伝には古代日本の倭人は貫頭衣を着用すると書かれています。

    貫頭衣と高床式家屋はカレン族と倭人の共通点。魏志倭人伝に書かれた邪馬台国の風景はきっとこのようだったのかもしれません。

  • 仏教徒のカレン族。

    カレン族シルバーの村の夜明け前。山の朝は南国タイと言えど、吐く息が白くなるほど寒いです。

    カレン族シルバーの村の夜明けカレン族シルバーの村の夜明け

    カレン族銀細工の村の朝は早いです。まだ陽が明けぬ前からお寺へ参拝に行きます。毎朝の日課です。

    ジョディさんの孫娘ジョディさんの孫娘

    ジョディさんの孫娘。これからお寺に行くところをパチリと一枚。

    托鉢に回る少年僧托鉢に回る少年僧

    写真は托鉢に回る少年僧。仏教徒のカレン族はタイ人同様、男子は生涯のうちに1度は必ず出家します。
    出家することは両親家族にとって大きな徳(タンブン)を積んだことになります。

    タンブン(徳を積むこと)。

    ジョディさんの孫娘ジョディさんの孫娘

    お寺の参拝を終えて制服に着替えたジョディさんの孫娘。これから学校です。
    まだ6歳なのにかなり利発そうに見えます。お土産のイチゴを大変喜んでくれました。

  • カレン族銀細工の村に到着しました。

    チェンマイ到着!チェンマイからランプーンに続く道。両脇に等間隔に並んだ大木が涼しい木陰を提供してくれます。カレン族の村まではここから4~5時間です。

    ランプーンに続く道ランプーンに続く道

    露店のイチゴ売り露店のイチゴ売り

    路端に並ぶ露店のイチゴ売り。本日お世話になるジョディさんへのお土産に購入しました。日本のものと比べると甘味がやや足りない感じです。

    お祖母さんの家お祖母さんの家

    夕方5時半ジョディさん宅に到着。今回5回目なのですが道に迷い4時間のところを7時間もかかりました。
    敷地内にあるジョディさんのお祖母さんの家。ここに3日間寝泊りして撮影、インタビューを行います。

    カレン族の夕食カレン族の夕食

    水浴びの後の夕食。ジョディさんは敬虔な仏教徒なのでベジタリアンです。野菜オンリーだけどとてもおいしいです。
    ジョディさんは毎朝お寺へのお参りを欠かしません。日の昇る前のまだ暗いうちにお供えを持って参拝します。