森を拓き、自然の恩恵を受け、再び森に還す

リス族はとても古い歴史を持つ民族です。
中国、タイ、ビルマにかけて広く住んでいます。

リス族を含め山岳民族が広く分散して居住している原因のひとつに焼畑農耕があります。

焼畑農耕民族は定住はあまりしません。

焼畑によって森を拓いた土地は何年かすると土地の栄養が少なくなり、農作物が取れなくなるからです。

そこで場所へ移動し、新たに土地を開きます。

前の放棄された土地はジャングルの中なので、また何年かすると再び森に包まれます。

これを繰り返すため、よい土地を求めて移動を続けるのです。

カレン族の場合、焼畑で拓いた土地は定められた年数だけ使用することにしています。

土地に栄養を残し、またすぐ森に復活させるためです。

長年に渡る焼畑農業で身に着けた知恵なのでしょう。

森は再び栄養を取り戻し、またいつかこの地に戻ってくることがあるのかもしれません。

森に生きる民族にとって、森との共存は必要不可欠です。

森を拓き、自然の恩恵を受け、再び森に還す。

焼畑のこうした循環の思想を聞いたとき、焼畑を悪いイメージとして捉えていた私は目からウロコが落ちる思いがしました。

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