ターコイズブルーのモスクがきらめくヘラート市街(アフガニスタン)。ホラーサーン地方の中心地でシルクロードの交差点。第1次タリバン時代は写真撮影が禁じられていたので、宿の屋上から撮影。
ターコイズブルーのモスクがきらめくヘラート市街(アフガニスタン)。ホラーサーン地方の中心地でシルクロードの交差点。第1次タリバン時代は写真撮影が禁じられていたので、宿の屋上から撮影。

ターコイズに魅せられる

ターコイズ、和名トルコ石。仏語で「トルコの」を意味します。

古い時代、現在イランのホラーサン地方で産出しました。

ホラーサンはシルクロードの重要拠点で、ペルシャ系、トルコ系の王朝が勃興を繰り返し、イスラム文化の一大中心地でもありました。

十字軍の遠征で東西交流が活発となり、ベネチア商人は当時のトルコの市場で仕入れた青い石を「トルコの石」として西洋にもたらしました。

この一帯のモスク(イスラム寺院)のドームは鮮やかなターコイズブルーで覆われています。青は空の色の象徴であり、天国への憧憬が潜んでいます。

ターコイズの鉱床は乾燥地帯にあります。色彩感の乏しい乾燥地帯の自然環境や景観の中、ターコイズブルーは信仰の対象となったり、独特の美意識を形成したのでしょう。

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