電話と手紙。1分の電話料金が1泊の宿代より高かった時代

5連休が始まりましたね。
私は今タイ出張中でタイの首都バンコクよりこのブログを書いております。

インターネットのおかげで世界中どこにいても日本にいるのと同じように仕事ができます。
便利な世の中になったものです。

Eメールがなかった時代、旅先からの連絡方法は電話と手紙でした。

国によっては国際電話は電話局からでしかかけられず、1分360円の電話料金が1泊300円の宿代より高いということもありました。

そのためもっぱら連絡手段は手紙でした。

帰国日未定の移動を続ける旅。長旅の途中で楽しみなのが訪れた先の日本大使館に行くことでした。

日本大使館では日本からの手紙を大使館留めで預かってくれます。

家族や友人には手紙を大使館宛てに送るように知らせておきます。

大使館でパスポートを見せると預かっていた手紙を渡してくれます。

この手紙を受け取るためだけに道の悪い山岳地帯をバスで8時間揺られて取りに行くということもありました。

受け取った手紙の束を宿に持ち帰り、何度も何度も読み返しては遠く離れた日本への郷愁の念にかられていました。

日本のニュースは中国で買った安物のラジオが唯一の頼りでした。

周波数を合わせると短波による日本のラジオ放送を決まった時間に聴くことができます。

しかし聞いたこともないような言葉に混じりながら日本語を聞き取るのはかなり至難の業でした。

世界のどこにいてもインターネットで日本の新聞を読むことができ、Eメールでポケットの中にある携帯電話に連絡できる現在とは何だか隔世の感があります。

ほんの十余年前のことなのに時の移ろいは早いものです。

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