「MANGA」、新たなジャポニズム

話題作の「イノセンス」を見てきました。

仕事を早めに切り上げ、いそいそと渋谷の映画館へ出かけました。

前作の「攻殻機動隊」は見逃したのですが、イノセンスが「攻殻機動隊」の続編であることを最近知り、これは見ておかねばと上映スケジュールをすぐさまチェックしました。

中米を旅しているとき、移動中のバスで知り合ったフランス人の若者に日本人だと自己紹介すると、「Wow!JAPAN!、オレはMANGAが好きなんだ。」と言われました。

「MANGA?MANGAって何だ?」

そう聞き返すと、「MANGAだよ。MANGA。エム・エー・エヌ・ジー・エー。MANGAを知らないのか?」と逆に聞き返されました。

「日本語なのか?・・・・MANGA,MANGA・・・あー漫画か!!」

日本語と違ってアクセントが”MA”にあったためなかなか漫画だと気が付きませんでした。

それから、彼の漫画トークが炸裂しました。

「マモル オシイ(攻殻機動隊の監督)はクールだ。」「AKIRAはいいよな。」というメジャーなところから話は始まって、「クライング・フリーマン」(私も持っています)などかなりマイナーなものまで彼は実によく知っていました。

西欧でも特にフランスは日本のアニメや漫画を文化として捉えているようです。

19世紀後半、鎖国の解かれた日本から西欧に流れた美術工芸品が西欧の芸術界に「ジャポニズム」の潮流を作り出したように、約100年経って、今度は「MANGA」が新たなジャポニズムとなって文化に影響を与えているのかもしれません。

映画の内容については、この世界観の予備知識がまったくない私には難解に感じましたが、映像の美しさは瞬きをするのがもったいないほどでした。

映画の中の中国的近未来絵図は先日訪問したばかりの上海と重なって見え、充分に楽しむことができました。

今回理解できなかった部分を補うため、レンタルに出されたらもう2回は見てみようと思っています。

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