ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。旅人が哲学者なる時。

クロマニヨンのサイトで2006年11月1日より連載を続けていた「スティッキー・フィンガーズ」が3年半の連載を終了しました。
ドラッグ、旅、恋、死、ある若者のインドでの軌跡を追った内容です。ドラッグの話題があるので万人にお奨めはしませんが、ディープなインドを知ることができるでしょう。

あくまでフィクションですのでこれを読んでインドに行きたくなっても自己責任でお願いします(^^;

ここから始まりました
「ブラウンシュガー/スティッキー・フィンガーズ」2006/11/1

私もインドに5ヶ月ほどいたことがあります。

「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」

とインドを撮った写真家が残した有名な文句があります。
これを初めて読んだ時、衝撃を受けました。

夜中にコンビニで食べ物が簡単に買える日本とは大きく異なる現実。死が日常にあり、生きることの意味について考えさせられます。

インドで出会う旅行者はなぜか「哲学者」が多く、安宿で議論を戦わせていました。

掃き溜めのような場所で乳を与えられる赤子。
プラスチックの容器を口に咥え、這いずり回る手足の足りない物乞い。
雑踏の中で命の途切れた物乞いの老人、その死体のまわりではしゃぎまわる子供達と一瞥するだけで通り行く人々。
骸を焼きながらついでに同じ火でお茶を沸かす火葬人。

苦に満ちた生と日常的な死。
インドでは幾度もそうした現実に遭遇します。
生と死は対極に位置するのではなく、一つの歯車のように回転しているものであることを感じた時、「哲学者」になるのかもしれません。

私がこれまで訪れた80余国の中で行くことをオススメしない国のうちの一つです。

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