友情の証。バングラデシュの場合。

前回書いた「あなたたちはリッチだ。でもビルしかない。わたしたちは貧しい、でも美しい緑がある」と言ったのは、バングラデシュの首都ダッカで通った英会話学校の女生徒でした。
今日はその続きです。

ダッカでインドビザを申請したところ、1週間かかると言われ、暇つぶしに英会話学校に通うことにしました。

インド人の訛った英語で「日本は豊かなのに、日本人はなぜ英語がしゃべれないヤツばかりなんだ」と何度も言われるのにウンザリしており、ウィットに富んだ皮肉を返してやりたかったからです。

ダッカの英会話学校では突然の異邦人の訪問に大変驚いていましたが、快く迎えてくれました。
学校に通い始めて4日目、先生たちともだいぶ打ち解けた話ができるようになった頃、動物園に誘われ行くことになりました。

世界中で十指に入るといわれるほど貧しい国であるバングラデシュの動物園には金のかかるパンダや珍しい動物はいません。
設備も質素で、ほとんどが自国の動物のように思われました。
そんな動物園で驚いたのは、トラが多いことでした。
どこに行ってもトラ、トラ、トラ。
バングラデシュは有名なベンガルタイガーの生息地であり、毎年50人以上も犠牲者が出るそうなので人喰いトラが連れてこられたのかもしれません。

さらに驚いたことがもうひとつありました。
先生の友人(男)が親切に案内してくれていたのですが、いっしょに歩いていると手を握ってくるのです。
イスラム国では、男性同士であっても親密さや友情の表れとして手を握ることは珍しいことではありません。
そうだと頭でわかっていても、男の節くれだった固い手に握られるのは大変気持ち悪いです。
握られると「おや、あそこに珍しい動物が・・・よし、行ってみよう」と握られそうになった手で檻を指さして、避けるのに必死でした。
しかもその男性、イスラム教徒ならほとんどが生やしているヒゲをなぜかしておらず、手を握るだけでなく指をからめてくるのです。
相手を傷つけないよう心配りをする日本的謙虚さを持った私には「手を握るのは止めてくれ」と言い出せず、大変ツライ1日になりました・・・

ベンガルタイガー

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