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ライブラリ-2009年04月

05Apr09

世界一高品質

智は、ジョイントを一服吹かした。煙が智の体を循環するにつれ、音が一際大きなもの となって体内に飛び込んでくる。その度に智は、何か物理的な衝撃を受けたかのようにい ちいちそれに反応する。青い壁や、その上に蛍光色で描かれた文字や絵が、智の目の中に 飛び込んでくる。まるでケタミンの効果が再び表れ始めたかのようだ。 「サトシサン、マタ、ブリブリネ。イイカンジデスネ」  アリが、チャイのグラスを二つ手に持っ...

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10Apr09

収穫

「サトシサン、サトシサン」  アリの呼び掛けに智は再び我に返った。そして今、自分が、チャラスとは全く関係ない ことを考え始めていたことに、改めて気が付かされた。 「ああ、ごめんごめん。これ、やっぱり凄いよ。こんなにいいチャラスは初めてだ。ひょ っとしたら昨日のも、ケタミンのせいばかりじゃなくってチャラスが良すぎたからなのか もしれない……。以前、知り合いとマナリーのクリームだというのをやったことが...

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15Apr09

怪我の理由

「そうだ、サトシサン! ここから少し南に下った所にマニカランという小さな町がある んですけど、そこへ行けばまだ手に入るかも知れません! その辺りはガンジャを栽培し てる人達が住んでる地域なので、その人達に会えればきっと手に入ると思いますよ。最近 ここに来るようになった日本人が近いうちにマニカランへ行くって言ってましたので、サ トシサンも一緒についていったらどうです? タケシサンという人なんですが、...

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20Apr09

マニカラン

「オオウ。タケシサン、スゴイ!」  アリが、大袈裟に手を叩きながらそう言った。岳志は、鼻と口から一気に煙を吐き出す と、ジョイントを智に手渡した。そして呼吸を整えてからチャイを一口啜った。 「名前、何て言うの?」  智は、そのジョイントを受け取りながら、そういえばまだ自分の名前を紹介していない ことに気が付き、ああ、すいません、すっかり忘れてました、智っていいます、と岳志に 自己紹介をした。岳志は...

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25Apr09

生きた心地

智と岳志は、クルまで行った後、その少し南に行った所にある小さな町からマニカラン 行きのバスに乗ろうとしたのだが、それは既に満員になっており、屋根の上に乗る羽目に なった。智は、長く旅をしていたが、バスの屋根に乗るのは初めてだったので、少し浮か れた気分になった。何故なら、バックパックを背負ってアジアを旅する者として、バスの 屋根に乗って移動をするという、いかにもバックパッカー的な旅のスタイルに、一...

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30Apr09

山小屋のような

「ああ、あのちっちゃな女の子? ハハハハハ、だからそんな子供だけだって、怖がって るのはさ、ハハハ、それより智、その膝ガクガクすんの何とかなんないの?」  智は、何とかそれを止めようと必死に膝を押さえていたのだがどうしても止まりそうに なかったので、座れそうな場所をいち早く探すとそこに腰を下ろした。そして、恨めしそ うな表情で岳志を見つめた。岳志は、そんな智の様子には気にも留めずに、ペットボトル ...

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