05Jul08
智は一人で部屋に戻った。部屋に戻って、バックパックの上に山のように積み上げられ
た洗濯物を発見し、急遽、洗濯をすることにした。溜まっていたTシャツや下着類などを
手早くまとめると、日本から持ってきた、プラスチックのお茶のパックに入った洗剤を片
手に一階の洗い場まで下りていく。プラスチックのお茶のパックというのは、よく地方の
駅で駅弁などを買うとついてくるプラスチック製のお茶のパックで、そのサイズと...
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10Jul08
タンクトップは驚きながらそう言った。
「俺も、三ヶ月ぐらい旅してるんですけどね、インドは一か月弱ですね。東南アジアに長
くいて、タイや、ベトナム、カンボジア……、あと、ラオスにも行きましたよ。ラオスな
んて本当に何にもない所で、旅するのも大変でしたよ。バスなんていつも満員で、未舗装
の所をガンガン走るし。あ、でもね、ガンジャがいいんですよ、ガンジャが。いいガンジ
ャがあって、あん時は一日中飛びまく...
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15Jul08
洗濯を終えると智は部屋に戻って、ここに住んでいる他の住人と同じように吹き抜けの
通路の柵の部分に洗濯物を干した。ポタポタと垂れる水滴が一滴ずつ、階下まで落ちてい
く。一階まで落ちるのに、三四秒かかるようだ。何となくそんな事を考えながら下の方を
眺めていたら、ちょうどさっきの二人組がそこを通りかかり、偶然にも水滴の一つが白T
シャツの角刈りの上に命中した。角刈りは、うわっ、と言ってびっくりした様子で...
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20Jul08
智は、幸恵の首筋の味を思い返した。幸恵の匂いと肉の味……。そしてゆっくりと、手
をまわして幸恵を抱き締める動作をする。唇を押し付け、狂おしく舌を吸う。幸恵は、苦
しそうな吐息を洩らす。最早智の下半身は燃えるように熱くなっていた。いても立っても
いられず、勢いよくスカートを下ろすと下着を剥ぎ取り、幸恵の肉の中に自分の熱い固ま
りを突き刺した。足を広げ、十分に潤った柔らかい壷の中へ火照った肉体を埋め込...
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25Jul08
――― つまらない意地の張り合いや、探り合い。誰が何年旅して、どこへ行っていた
って、そんなことどうだっていいじゃないか。まるでそれで人間の価値が決まるみたいに
……。全く下らない。俺は、そういうのにうんざりして、あの、小さな村みたいな日本と
いう国を飛び出してきたというのに、どこへ行ったってああいう輩はいるものだ。日本の
陰惨な村社会を引きずって海外を渡り歩いている奴……。そういう奴らは、たとえ...
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30Jul08
智は、半ば呆れ気味にその様子を眺めながら言った。するとその二人は、お互い顔を見
合わせて手に手を取り合ってはしゃぎ始めた。
「きゃあ、もう出会えたよ。智さんだ、智さんだ!」
どうやら二人は自分のことを知っているらしく、智はとても不可解な気分になった。
「俺のこと知ってるの?」
安代は、気持ちを落ち着かせてから智の目の前に顔を近づけて言った。
「ええ、幸恵ちゃんから聞いたんです! あと、谷部さん...
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