05Jan07
「ちょっと俺、町見て回りたいし、買い物とかもしたいし……。それに今朝やったばっかりだし……」
「そんなのいいじゃんか、昨日の晩さんざん歩いたろ? 買い物だって明日すればいいよ」
そう言うと直規は、紙包みを広げて鏡の上で粉を刻み始めた。そうして手早くラインを二本作ると、智の方に差し出した。もう断り切れそうにもないので、智は仕方なくそれを受け取った。直規は、ルピー札を手早くくるくるっと丸めると、智の...
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10Jan07
だんだんと体が重くなる。肩や腰が、ずん、と下に落ちるように力が抜けていくのが分かる。直規は、どこを見るともなく、ぼんやりと宙を見つめている。薄目を開いて笑みを浮かべている。しかし、ああ、と快楽の溜め息を一息ついた途端、急に表情が曇りだし、智に、吐いてくる、と一言言い残してトイレに駆け込んだ。トイレから、苦しそうな呻き声と共に吐瀉物の水に落ちる断続的な音があからさまに聞こえてくる。智は、同情心と不...
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15Jan07
「俺だけ仲間外れ? ずるいな、二人とも」
「お前もやればいいだろ?」
「でも直規君、俺が帰ってきたら飯喰いに行くって言ったろ? どうするの? そんなにキマッちゃってたら無理じゃんか」
「もういいよ、飯は。それより心路、水買ってきた、水?」
心路は、半ば呆れ気味に買い物袋からミネラルウォーターのペットボトルを二本取り出した。それらは二本とも冷たく凍っていた。
「うおっ凍ってるよ、サンキュー、シンジ...
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20Jan07
心路は、鏡の上に散らばった粉を指で集めて歯茎に塗り付けると、少し渋い表情で口の中を舐め回し、おもむろに智に向かって口を開いた。
「そういえば智、ブラウンやったんだ。初めてだよね? ここで直規君と二人でやったの?」
「いや、ここに来る前に朝、自分の部屋でやったんだ、何だか我慢できなくって」
「起きてすぐ? ハハハ、凄ぇな、気持ち悪くならなかった?」
「ああ、大丈夫だった。一応」
「そうか、普通みん...
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25Jan07
「出たよ、智の神様トーク」
直規は、薄ら笑いを浮かべながらそう言った。心路は、横目で直規を流し見ながら智に言った。
「凄い話だよなぁ、相当バッド入ってたんだろうな。でも、そうなるっていうのは何となく分かるような気もするよ。そういう感覚っていうのは気付かないだけで、きっといつもどこかに隠されてるんだろうな」
「本当に分かってんのかよ」
直規が、ぼそっと吐き捨てるようにそう言った。心路は、ちらっと...
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30Jan07
「ああ、いい匂い、キマッてる時いいよね、お香って。リラックスできる」
「やっぱ大事でしょ、こういうのって」
そう言って横になろうとした途端、心路は、ああ、ちょっと待って、マズイ、俺ちょっと吐いてくるわ、と言いいながら慌ててトイレに駆け込んだ。
扉の無いトイレの向こうで、心路が苦しそうに吐いているその様子がはっきりとイメージされる。呻き声や、唾を吐く音、鼻をかむ音、それらの音がはっきりと聞こえて...
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