02Oct02
マケドニアという東欧の小さな国を電車で通過するとき、
ぼくらのコンパートメントに、五人家族が乗り込んできた。
家族はいかにも田舎の大衆的な一家だった。
そんなにお金がありそうには見えないし、むしろ、普通よりは貧乏な方だろう。
服装や持ち物も決してこぎれいとは言えない。
ベオグラードという、ユーゴスラビアの首都へ、出稼ぎに行くんだ、というようなことを言っていた。
子供が二人いた。お兄ちゃんと弟と。...
続きを読む »
08Oct02
今、カトマンズのゲストハウスのテラスで、コーヒーを飲みながらこれを書いている。
こんなにゆったりした気分になれたのはラサ以来だ。
ここはTシャツとショートパンツで、暑くもなく寒くもない。
夜風が心地よくて、それに身を任せていると、ほんの数日前まで西チベットの過酷な環境にいたことが信じられない。
西チベットは旅している間は、電気のあるところに泊まったことも少なく、ゆっくりと日記を書く余裕がなかった...
続きを読む »
タグ:
15Oct02
その人と再び旅の途中で会うことはないだろうし、こちらから連絡を入れて日本で会うこともないと思うが、彼は私に強烈な印象を残したことに間違いはない。
彼と会ったのは、カトマンズに着いてもう一週間もたったある日の夕食時だった。
物価が高くて、食べるもののバリエーションの少ない西チベットから来ると、カトマンズは天国だった。
宿は1USDと少し出せば清潔な部屋に泊まれるし、食事だって、そこそこの値段で各国...
続きを読む »
タグ:
17Oct02
ぼくら恋人になろう、結婚しよう、これから先、ずっと一緒に暮らそう
ぼくは、キャシーに言ってみました。
少しなら、お金はあるんだ。
煙草と、ミセス・ワグナーのパイを買って、歩き始めた。
アメリカを求めて。
アメリカを探しに、アメリカを探しに……
ピッツバーグからグレイハウンドに乗って、ぼくは言いました。
"キャシー、もうミシガンだなんて夢みたいだよ、昔はね、シグノウからヒッチハイクで四日も...
続きを読む »
タグ: