01Mar02
ベトナム戦争。 ぼくは、何故か、ずっと、ベトナム戦争に取り憑かれている。
このぼくと、何が関係している訳でもないのだが、
ベトナム戦争には強く惹き付けられるものがある。
何年かの後、とうとう、ベトナムへ行った。 米軍が焼いた、はげ山を見た。
化学兵器によってもたらされた、不幸な畸型児のホルマリン漬けを見た。
戦闘機をみた。 戦車をみた。 戦争の話をきいた-----
ぼくが初めてベトナムに行くよ...
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20Mar02
彼はそう言うと、自分の左腕をまくってみせた。
そこには、米海兵隊のいずれかの部隊の紋章であろう、カミナリのような入れ墨が、しわしわの肌にぼやけて彫り込まれていた。
「どうだ、これを10ドルで売らないか?」
そもそもこのライターは、日本では当時、一万円前後で取り引きされていたような代物だったため、彼の唐突で、法外な要請には少なからず面喰らった。
それに、友だちがくれた大切なものだったため、もと...
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29Mar02
日本という国が大っ嫌いで旅に出た。
世界を旅するようになった直接の動機はそれだ。
日本の社会構造、人の気質、文化、習慣、全てが嫌だった。
常に自分は周りから疎外され、
社会全体からノーと言われているような気がしていた。
日本という国を憎んでいた。
だから世界にはもっと自分にあった、住み心地の良い、
いい国がたくさんあると思っていたし、自分は日本を出て
そういう国に住むしかないのだ、と思っていた。...
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