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ライブラリ-2001年11月

04Nov01

お葬式

人が死ぬ。 葬式をあげる。 お別れのとき。 悲しみが込み上げる。 でも、本当に近しい人が死んだとき、悲しさというものはすぐには襲ってこないんではないか。 反対に、目の前でその人が死んでいるという現実のほうを疑ってしまう。 実感なんて湧いてこない。 そういうものだと思う。 だからもちろん悲しい人は思いっきり悲しめばいいんだけど、どうしても実感のわいてこない人は、無理に涙を流さなくたって、リラック...

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14Nov01

蚊帳と螢

季節外れで申し訳ないのだが、螢の話。  蚊帳と螢。 先日ある一枚の日本画をみた。 明治生まれの女流作家によるもので、和服姿の女の人が蚊帳を吊っている。 彼女は蚊帳を吊りながら足下のほうに視線を落とし、その視線の先には一匹の螢が淡く光りながら舞っていた。 涼し気に着崩した和服姿の女性と蚊帳の質感は、うっすらと暑気の抜けた夏の夕暮れを思い起こさせるとともに、ある光景がぼくの脳裏に鮮烈に思い出された。...

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15Nov01

私が見たアフガニスタン

衝撃 カンダハル。かつてアレキサンダー大王の遠征でアレキサンドリアと名づけられた街。現在はタリバンの本拠地として最近メディアに登場 しているのをよく見かけます。 98年7月。空と大地以外何もない土漠を砂煙をあげながら私を乗せたワゴン車は地平線の向こうにあるこの街を目指していました。 道も標識もなく、太陽がなければ方向感覚さえ失う土獏の中、大地につけられた無数のわだちが街に通じる道しるべでした。 ...

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21Nov01

私が見たアフガニスタン2

日没 「ここがカンダハル・・・か」 太陽はすでに西に傾き、日没の時間が刻々と迫っている頃、国境で乗り換えた乗合ワゴンの窓から民家や人の姿がちらほら見えるようになりました。 ワゴンが停車し、屋根に積んであったバックパックを受け取ると町の中心らしき方向へ歩き出しました。 西に伸びた大通りの先は太陽が地平線へと近づつつきあり、砂埃のせいで光は拡散され、すべてがオレンジ色ににじんで見えました 道行く人...

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22Nov01

私が見たアフガニスタン3

祖国 「中国人か?」 黒いターバンを巻き険しい顔をした男が近づいてきて私に英語で尋ねました。 真っ黒のターバンはタリバンの証しと聞いていたので、いきなり緊張しました。 「いや、日本人だ」 と私は冷静さを装いながら応えました。 鋭い目をし、濃い髭に顔中覆われた男はイメージしていたムジャヒディン・ゲリラ※の姿に近いものでした。 男は私の前に座ると、次々と質問をしてきます。 「どこから来たんだ?」「な...

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